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緊急特別企画 #2 実施レポート
音響調整・測定サポート Vol.3

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「緊急特別企画 #2 音響調整・測定サポート」として、弊社施工中のホール常設舞台音響設備の音響調整・測定サポートをしていただきましたSound Planning Limited 川井義之氏にお話をうかがいました。

左:Sound Planning Limited 川井義之氏 右:当社、品質管理(音響調整)担当者

左:Sound Planning Limited 川井義之氏 右:当社、品質管理(音響調整)担当者

左:Sound Planning Limited 川井義之氏
右:当社、品質管理(音響調整)担当者

● 緊急特別企画に応募いただいた経緯をお教えください。

川井氏:
新型コロナウイルス感染拡大の影響で大規模なスピーカーシステムを構築するPA現場のほぼ全てが延期もしくは中止となってしまいました。現場仕事が少なくなっていた時にYSSさんの「緊急特別企画」をFacebookで知り、お役に立てると思い、応募しました。

● 過去にホールの常設舞台音響設備の音響調整、測定作業経験はありますか?

川井氏:
私は独立前にスピーカーシステムの輸入代理店に在籍していました。当時、スピーカーシステムを購入いただいたホールなどの施工現場にプラン提案、音響調整をすることがありましたね。この時はスピーカーデモの音響調整が主で測定はサポート程度でした。

● ホールの常設舞台音響設備の調整に関して感じたこと、思ったことをお聞かせください。

川井氏:
音響調整はいつもひとりで行う作業なんですよね。ひとりだと調整して仕上げた音の判断に迷ってしまうことあります。音が間違っていないか?と思う時、自分以外の人の意見を聞くと適切な判断がしやすくなるので、ふたり以上で音響調整するのがベターだと思います。最近は、測定用マイクロホンを会場客席に多数設置するのでひとりよりふたり以上がいいですね(笑)。
音響測定のやり方についてですが、私は音響調整の作業の着手前にシミュレーション(カリキュレーター)し、そのデータをもって調整にあたるようにしています。仕込み、リハ、本番中は会場内を歩き回って、聴感で確認し、カリキュレーターデータと比較して判断しています。
常設舞台音響設備の調整が仮設と大きく違うのは時間、日程が取れていることですかね。ホール常駐の音響さんに確認してもらって問題点を見直す時間が取れるのはうらやましいです。
仮設ですと全体に関わってしまう事項もあるので盗み盗みやっていますから(笑)。
アドバイスをひとつ。YSSさんは測定用マイクロホンを接続するマイクケーブルにシングルチャンネルのマイクケーブルを利用していましたが、2chもしくは4chのマルチケーブルを使うと2階席、3階席があるようなホールの調整のマルチマイクの仕込みには便利だと思いましたね。

● 常設舞台音響設備と仮設PAで音響調整の違いに関して感じたこと、思ったことをお教えください。

川井氏:
常設舞台音響設備は設計プランをする人と音響調整をする人が別となる分業になっていることを実感しました。仮設PAの現場では現場合わせでの変更もたまにあるため、設計プランをした人が仕込み、音響調整をし、リハ、本番での変化のサポートまで行います。そのほうが効率いいです。調整作業の7割は設計プランで決まるとも言えます。分業だと、設計プランと実際と合っていないといった時に判断に迷ってしまいますね。
設計プランから調整までをひとりで行うと、設計プランに沿った音響調整ができ、お客さまの要望に応える音を提供できるメリットがあります。また、現場ではこのスピーカーの特性はこうだった、シミュレーション(カリキュレーター)の結果はこうだった、などの情報が蓄積できます。この情報がノウハウとなり、次の現場の参考になりますしね。YSSさんのように分業作業をするのであれば、現場の情報を設計する人にフィードバックすることが重要と思います。

● アドバイス、ありがとうございます。設計と調整の専門性を追求した結果、当社では分業していますが、音の一貫性の観点ではまさにおっしゃる通りです。やり方を検討していきたいと思います。
最後に、当社の施工、検査担当者の対応についてご意見をお聞かせください。

川井氏:
毎日の朝礼で作業内容や注意事項など詳しく説明を聞いた上で実作業をするのが、音響調整をサポートする立場でも仕事をやりやすかったです。
ホール音響スタッフへの対応や、現場作業のスケジュール管理、現場で起きるさまざまなことへの迅速な判断、対応を見て、さすがプロと思いました。

緊急特別企画 #2 実施レポート 音響調整・測定サポート
緊急特別企画 #2 実施レポート 音響調整・測定サポート

測定用マイクロホンを客席に置き、ケーブルを仮設

緊急特別企画 #2 実施レポート 音響調整・測定サポート

音響調整の様子

緊急特別企画 #2 実施レポート 音響調整・測定サポート

音響測定をしてデータ確認中


当社担当者より
音響調整、音の試聴確認とも迅速に対応いただき、たくさんのアドバイスをいただきました。

・ 事前のシミュレーションと現場の設置状態が異なる場合の調整方法

・ スピーカーの向きなどを変更するときの注意点

・ スピーカーの施工方法による主に低域の音質変化

・ 測定データとオペレーターの感覚の違い

・ 音楽専用ホールのようなサブウーファーがない現場での低域のつくり方 など、PA現場ならではのアドバイスをいただきました。

常設舞台音響設備の調整ではなかなか知りえない情報もあり、勉強になりました。 今回の経験を今後に生かし、お客さまにより良い音を提供していけるよう精進してまいります。
川井様、ありがとうございました。

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