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マトリクスコントローラーLDM1 & マトリクスプロセッサーLAP4S
− マトリクスコントローラーLDM1 & マトリクスプロセッサーLAP4S −
求められる音を、
あらゆるシーンに。
撮影協力:所沢市民文化センター ミューズ
聴かせたい音を、
確実に提供する。
舞台に、楽屋に、ロビーに。リハーサルも、公演中も、休憩時間も。あらゆる場所・シーンに最適な音を、簡単な操作で届けます。
Feature
音へのこだわりに応える
HYFAX製品の特徴
豊富なチャンネル数で高い汎用性
施設や演目ごとに求められるスピーカー系統はさまざま。スピーカー出力を司るマトリクスを集中制御するマトリクスコントローラー「LDM1」のバリエーションは、入力72ch出力72chから入力120ch出力240chまで。さまざまな施設にマッチします。
使いやすさを追求
大型タッチパネルディスプレイのほか、アナログ感覚で操作ができるスイッチ、方向キーやツマミを搭載。迷いなく即座に操作できるよう、使いやすさをとことん追求しました。パラメーターの「Copy / Paste」「Library登録」、複数のパラメーターを同時に操作する「Multi Select」「Undo」など、オペレーションをアシストする機能を充実させました。設定した全てのパラメーターはファイルとして保存が可能、管理も容易です。入出力チャンネルの状況を把握できる「一覧モニター」は操作したいチャンネルを見つけやすく、音が出ていないチャンネルも直ちに発見できます。大型タッチパネルディスプレイは傾きを無段階に調整でき、「オペレーターから見やすく、客席からは目立たない」セッティングが可能です。
【オプション】リモートキットで、遠隔操作が可能に
マトリクスコントローラーLDM1リモートキット マトリクスコントローラーLDM1リモートキット「SK-LDM1-Remote」は、タブレットPCやノートPCで簡単に操作ができる長所はそのままに、舞台袖や客席など音を聴きながら「LDM1」を遠隔操作できます。
※同時に複数のPCで遠隔操作する場合は、「SK-LDM1-Remote」がPC1台につき1製品必要になります。「LDM1」1台につき同時接続のPCの上限は2台となります。
入出力の信号処理には専用マトリクスプロセッサー「LAP4S-LDM」
高速演算プロセッサーを使用し、オーディオ信号処理を最適化する「LAP4S-LDM」。音響システムの規模や目的に合わせて柔軟にシステム構築ができます。
詳細
レベルディレイマトリクス
出力ON / OFFとレベル、クロスポイントにディレイを搭載。
充実のモニターセクション
サウンドチェックを行うCUE検聴出力、仕込み時に必要な音だけを出力するSolo出力機能を搭載。
シグナルパス
マトリクスポイントの前後に8バンドパラメトリックEQと最大1,000msecのディレイを搭載。
日本語表記
入出力チャンネル名称、メモリー名は日本語表記対応。さらにディレイ数値は尺貫法にも対応。
Story
技術者が語る
製品開発STORY
古くからあるマトリクスシステムを時代に合わせて
アップデートしたストーリーをご紹介します。

劇場音響設備で必須の出力卓を開発

劇場では、メインスピーカーや補助スピーカー、効果スピーカーなど客席や舞台用のスピーカーだけでなく、ロビーや楽屋、スタッフ用の運営系のスピーカーなど膨大な出力系統が必要です。
10数年前のアナログ音響調整卓が全盛のころは、多数の出力系統をもつ出力卓は施設ごとにカスタムメイドで製作していました。現在は、ヤマハをはじめとしたデジタルミキサーが採用されることが多くなり、わたしたちは、「設備に必要な膨大な出力数に対応できる出力卓が必要だ」と考え、マトリクスコントローラー「LDM1」の開発に着手しました。

傾きを自由に変えられるタッチパネルディスプレイ

音響調整室にマトリクスコントローラー「LDM1」を設置する際、
・大型ディスプレイがオペレーターの視野の邪魔にならない
・ディスプレイの光が客席に漏れない
・音響調整室の天井の電灯が照り返しにならない
などの配慮が必要と考え、大型タッチパネルディスプレイの傾きを無段階に変えられるようにすることにチャレンジしました。機構設計担当が車のシートのように少しずつ倒す方法など、さまざまな方法にトライ、試作をくりかえして今の形になりました。強力な蝶番を採用し、まるでノートPCのようにスムーズに無段階に傾きを変えられることに成功しました。また、この「LDM1」はEIA19インチラックにマウントできる幅になっています。

タッチパネルとハードスイッチのハイブリッド設計

タッチパネル操作の場合にはスイッチやツマミなどをつけないことが一般的ですが、ユーザーが慣れている操作性が使いやすさのひとつだと考え、スイッチやツマミを残しました。

操作ミスを起こさないために

「LDM1」は複雑な信号処理をしていますが、操作ミスを起こしてはいけません。
劇場の音響技術オペレーターの方からご意見をいただき搭載したのは、仕込み時に必要な音だけをスピーカーから出力するSolo機能です。想定通りの系統から音が出ているか、もしくは想定と違うスピーカーから音が出ていないかを確認でき、ミスのない仕込みをサポートします。

マトリクスプロセッサー「LAP4S」の進化

音声信号処理をするマトリクスプロセッサー「LAP4S-LDM」は、先代の「LAP4-LDM」から進化しました。品番に追加した“S”には、2世代目のSecondだけでなく、静か=Silent、短い=Shortという意味があります。
「LAP4S-LDM」は複雑かつ膨大な入出力チャンネルの信号を処理するため、内部冷却が課題のひとつでした。安全に動作し続けるには内部の冷却をしっかり行う必要がありますが、ただ強力な冷却ファンをつければ解決することではありません。音響調整室のような静寂性が求められる空間では、「LAP4S-LDM」がノイズ源になってはならないからです。さらに、音響調整室のスペースをより広く有効に使うため、筐体の奥行きを小さくするという課題にも取り組みました。そこで、「LAP4S-LDM」は筐体を一からオリジナルで開発することにし、口径が大きく、音の小さなファンを搭載することにしました。それに加えて、空気の流れを考えて、パズルのように基板を配置設計しました。その結果、従来品よりファン音が小さく、奥行きも短くすることができました。

お客さまの喜びを実現したい

製品を開発するときは、「これだけはクリアしなければいけない」という要件があります。そこに、実際にお客さまが使用する場面を想像して「こんな機能やデザインがあれば、もっと喜ばれるだろう」という要素を加えています。「LDM1」は、中身の構造や熱の放出などをクリアした上で、さらに極力コンパクトに、スリムに、さらに、デザインとしての美しさも追求して開発しました。

製品スペック
Spec
※仕様は予告なく変更されることがあります
マトリクスコントローラー
マトリクスプロセッサー
マトリクスコントローラーLDM1リモートキット
マトリクスコントローラー
【電源】
AC100V 50/60Hz
【消費電力】
90W
【寸法】
438Wx238~430Hx510Dmm
【質量】
17kg
操作部
【ディスプレイ】
タッチパネル式
【エンコーダー】
横列ロータリー、OUTPUT、TOUCH&TURN
【スイッチ】
CUE
【キー】
クロスポイント選択十字キー
マトリクスプロセッサー
サンプリング周波数
LAP4S-LDM72
48kHz
LAP4S-LDM72HR
96kHz
LAP4S-LDM120
48kHz
LAP4S-LDM120HR
96kHz
LAP4S-LDM240
48kHz
LAP4S-LDM240HR
96kHz
信号処理
入出力数
72in/72out
120in/120out
120in/240out
入力
8バンドパラメトリックEQ、ディレイ(0.1msecSTEP、MAX 1000msec)
出力
8バンドパラメトリックEQ、ディレイ(0.1msecSTEP、MAX 1000msec)
デジタル入出力規格
DanteオーディオネットワークPrimary / Secondary
電源
AC100V 50/60Hz
消費電力
108W
108W x2台
寸法(突起部含む)
482Wx132Hx339Dmm
482Wx132Hx339Dmm x2台
質量
6kg
6kg x2台
マトリクスコントローラーLDM1リモートキット
品番
SK-LDM1-Remote
動作環境
OSWindows10 Pro
CPUIntel®Core™i5 以上
メモリー8GB以上
ハードディスク空き容量100MB以上
ディスプレイ1920x1080(Full HD)タッチパネル推奨
その他100BASE-T以上のEthernetアダプタ、またはWi-Fiが搭載されていること
ブロック図(LAP4-LDM120)
その他
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