複雑システム、スッキリ解決!効率的なコントロール術
ミキサーやプロセッサーがたくさんの機能を持つようになってきました。今やミキサーはLRミックスだけでなく何段階もの複雑なルーティングをこなし、プロセッサーはコンフィグを自由に描いて自分の思い通りに動作させることができます。ただ、たくさんの機能があるがゆえに、見たいところや操作したいところにたどり着くのが大変なこともあります。いくらPCからのリモート操作ができて便利といったって、画面にいくつもアプリが並んだり、机に何台もPCが並んだりするようでは大変ですね。
操作するところにすぐアクセスできるようにしたい!と思い、ヤマハの『ProVisionaire Control PLUS』を使ってみたら、とても便利だったのでご紹介します。
PC画面にたくさんのアプリが並んでごちゃごちゃ…
調整ブースにもたくさんのPCが…
『ProVisionaire Control PLUS』って?
『ProVisionaire Control PLUS』はヤマハのプロセッサー、デジタルミキサー、I/O Rack、パワーアンプなどのデバイスに対応したアプリケーションソフトウェアです。設置場所や運用方法にあわせたコントロールパネルを作成して、見たい部分のメーター表示、プリセット設定の呼び出し、スピーカーやマイクロフォンの音量などを自由にレイアウトできます。レイアウトした画面をiPadに表示することでタッチパネルコントローラーとして使うこともできます。詳しくはこちらを参照ください。
複数の機種のプロセッサーも1つにまとめられる
「ProVisionaire Control PLUS」はひとつの機種だけでなく、複数の機種をひとつのアプリケーションでまとめることができます。例えば、イマーシブオーディオシステムを構築するときに、音場支援システム「AFC Enhance」とシグナルプロセッサー「DME7」を組み合わせることがあります。「AFC Enhance」では設定したパラメーターをプリセットとしていくつか保存しておいてそれらの切り替えを行います。同時に「DME7」内で構成したコンポーネントで音色の微調整やスピーカーのON/OFFなどの操作をします。このとき、「AFC Enhance」のプリセットの切り替えボタンと「DME7」のEQやスピーカーON/OFFボタンなどを「ProVisionaire Control PLUS」で1つの画面にまとめておくと、2つのプロセッサーを跨いだ操作がiPad一枚でできます。
「ProVisionaire Control PLUS」の画面
イマーシブオーディオシステムでの使用例
当社のイマーシブオーディオシステムで使用した例を紹介します。自由に操作画面を作成できるとなると、操作するパラメーターをひとつの画面に集めがちで、いざ使うときに使いにくい場合があります。そんなときは、操作するシチュエーションに合わせて画面を複数ページつくって切り替えると使いやすくなります。
・「AFC Enhance」のIN/OUTメーター
「AFC Enhance」は、マイクロフォンに入力された音に残響を付加して出力します。マイクロフォンに入力されたレベルとスピーカーへ出力するレベルをいつでもひと目で確認できるよう、これらのメーターを並べました。
INPUTメーターとOUTPUTメーターを並べた画面
・回線チェック用の音源ON/OFFボタン
回線チェック用に「DME7」のオシレーターとマトリクスを組み合わせて、ボタンを押すだけでその系統のスピーカーから音が出る画面を作りました。毎朝の回線チェックでスピーカーからキチンと音が出ることを確かめることは大事なことですよね。劇場の音響スタッフの方々にご紹介したところ、使いやすいと高評価をいただきました。
回線チェック用の音源ON/OFFボタンを並べた画面
まとめ
たくさんの機能を持っているプロセッサーは便利な半面、操作が煩雑になってしまうことがありますが、『ProVisionaire Control PLUS』を使うと操作したいところへのアクセスがスムーズになります。
当社で活用した事例を紹介しました。また情報があれば更新していきます!
