ヤマハサウンドシステム株式会社

音響機器のボタン・スイッチを探る

音響機器には操作するためのボタンやスイッチが付いています。普段、音響の操作をしていて、「いろいろなスイッチがあるな」と感じたことはないでしょうか?今回は音響の操作に関わるボタンやスイッチについて考えてみたいと思います。

いろいろな形のボタン・スイッチ

ヤマハのデジタルミキサー「DM7 外部サイト」を見てみましょう。四角い小さなボタンが配置されています。微妙にサイズが違っていたり、凹凸の加減がさまざまであったりと、それぞれに意味がありそうです。これについてヤマハの製品担当に聞いてみました。

音響機器のボタン・スイッチを探る
音響機器のボタン・スイッチを探る

例えば、チャンネルの「ON」と「SEL」は同じサイズですが、「SEL」の下にある「CUE」は少し小さいです。近くに配置したボタンのサイズを変えることで、機能の違いを指先で感じとれるようにしています。「SHIFT」など近くにあるボタンも「SEL」よりサイズが小さく、ちょっとしたサイズの違いで操作ミスをなくすことに役立っています。またこれらのボタンにはクリック感があるものが使われており、これにより、素早いオペレーションの最中でも操作者がしっかりと押したことを知覚できます。

次にヤマハ「RIVAGE PMシリーズ 外部サイト」を見てみましょう。
こちらも多くのボタンが並んでいますが、「DM7」とはタイプの違うものがあります。

音響機器のボタン・スイッチを探る

SCENE MEMORYにはパソコンのキーボードのような形のボタンがあり、SCENE RECALLを繰り返し行っても耐えられるように作られています。他のボタンとは明確に区別できる、特徴的なタイプのボタンです。

音響機器のボタン・スイッチを探る

もう一つ、SCENE RECALLやタップテンポなど任意の機能を割り当てられるUSER DEFINEDキーには、しっかりと押し込むタイプのボタンが備わっています。たとえば、お芝居の緊迫した場面。ボタンの上で指を待機させやすいので、「ここぞ」というタイミングで押すことができます。

音響機器のボタン・スイッチを探る

ミキサーの背面にある電源スイッチは、前面パネルにあるボタンとは形や動き方が違います。操作している人には見えない位置にあり、しっかり押さないと動かないので、うっかり何かが当たって誤って電源が切れないような形状になっています。

音響システムのボタン・スイッチ

当社の納入する音響システムにもいろいろなボタンがあります。代表的なものは音響システムの電源を一括で入り切りする「音響設備電源スイッチ」です。

音響機器のボタン・スイッチを探る

音響設備電源スイッチは、本番中に誤って押されることで電源が切れてしまう事故を防ぐため、カバーを取り付けて簡単に触ることができないようにしています。音響設備電源を入れる際には、ボタンの長押しを必須としたり、連続してボタンを押してしまうミス(2度押し)を無効化したり、起動中にはパネル内の他のボタンを無効化したりと、安全に運用ができるように工夫しています。また、写真の例では、音響室と舞台袖の2か所から操作が可能であり、先にどこで電源を入れたかが分かるようになっています。

音響機器のボタン・スイッチを探る

開演ブザーのリモートボタンも、誤って押すことがないように、音声スタートのボタンにカバーを設けています。(開演ブザーのボタンについては こちら を参照ください。)
また、舞台が暗転したときに舞台袖からボタンの光がもれないように、輝度を調整することもあります。

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当社の HYFAX マトリクスコントローラー「LDM1」 では、画面に表示されたカーソルを移動する方向キーや信号をON/OFFするスイッチを搭載しています。迷いなく即座に操作できるつかいやすさを追求しています。

まとめ

今回は音響機器や音響システムに付いているボタンやスイッチに着目してみました。これらにはサイズや形など、たくさんの種類があり、操作性や安全性を考え適材適所で配置されています。普段当たり前に使っているボタンやスイッチにも、さまざまな工夫が込められていることを感じていただけたら嬉しいです。

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