システムが本来備えていたパフォーマンスを維持するために経年劣化する機器を入れ替える修繕工事、催し物の変化や将来のありたい姿と現状のギャップを埋めるための改修工事など、施設の抱える課題をコストやスケジュール、建築的な制限などさまざまな観点から検討し、最適解をご提案します。

お客様がふと「うちは市民演劇の催しが盛んで」とおっしゃった。私たちはその一言からお客様の課題を掴み、他の施設事例や新技術の動向などをお伝えしながら、課題の解決をお手伝いします。

施工は、設計図で意図された音響システムを、現場で具体的な形に作り上げていく重要なプロセスです。音質とお客様の使い勝手を最優先に、メンテナンス性や意匠などを幅広く考慮した施工を行います。安全を第一に、日々現場の状況に気を配り、工程と作業の管理を行います。

既存施設という建築的な制約がある中、最高の音環境を実現するための最適解を導き出し、施工計画をたてていきます。施設が稼働しながらの工事になることもありますので、工程を丁寧に組み、安全管理を徹底しながら作業をします。

長年システムに付き添ってきた施設運用者様とお話ししながら、現場を細かく確認。既存システムを撤去し、新たなシステムをカスタムメイドで構築します。新旧のシステムが混在する部分改修は、経験由来の高いノウハウが必要です。またオープンまでの短期間に、導入する音響設備の操作方法や留意点などのトレーニングを行います。

お客様が抱える課題をいかに解決し、ご要望にお応えするか。そこに向き合える改修工事は、お客様と一緒に最高の音環境をつくり上げていくという喜びがあります。そして、客席エリアだけでなく、バックヤードにも、いい音を届けたい。施設運用者様が使いやすいシステムを構築することが、演目やパフォーマンスに反映され、観客の皆さまの感動につながると考えるからです。

音響調整と音響測定は音響設備工事の最終段階となる重要なプロセスです。経験とノウハウを生かして測定と調整を繰り返しながら、また機器の能力を最大限に発揮できるよう調整を行いながら、音を仕上げていきます。まさにその空間に命を吹き込む作業と言っても過言ではありません。

近年、音響システムはデジタル機器をネットワークでつなげるものへと進化していますが、「ただ機材を新しくすればいい音が出る」というものではありません。お客様が理想とする音を理解し、ご納得いただける音づくりを行います。「音が良くなった！」と言われるまでが、私たちの仕事です。

保守点検は設備の「健康診断」。設備を長く安心して使い続けるためには定期的な点検が必要です。保守点検契約を締結することにより、機材の継続的な機能維持やスピーディーな修理対応により、施設の安全運用をサポートします。施設運用者様のご要望を丁寧にヒアリングしながら、適切な点検内容や頻度などをご提案します。

音響設備は、施設のライフラインのひとつです。私たちは音響設備のプロフェッショナルとして、長きに渡り安全運用の環境を整える点検を行っています。大切にしているのは、お客様一人ひとりと向き合うこと。「ヤマハサウンドシステムなら安心」と長年言われ続ける理由は、技術だけではありません。