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緊急特別企画 #2 実施レポート
音響調整・測定サポート Vol.4

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「緊急特別企画#2 音響調整・測定サポート」として、当社施工中のホール常設舞台音響設備の音響調整・測定サポートしていただきました株式会社バックステージ 高木 敬太氏にお話をうかがいました。

左:株式会社バックステージ 高木敬太氏  右:当社、品質管理(音響調整)担当

左:株式会社バックステージ 高木敬太氏  右:当社、品質管理(音響調整)担当

左:株式会社バックステージ 高木敬太氏
右:当社、品質管理(音響調整)担当

● 今回は、響きを電気的に制御する「AFC」の調整のサポートをいただきました。調整作業をして感じたこと、思ったことをお聞かせください。

高木氏:
今回の調整ですが、最初に「AFC」に使われる全てのスピーカー調整をする際、測定用マイクロホンをスピーカーの音軸に置き、全ての系統で測定条件を合わせ、音量と周波数特性を合わせる調整を行いました。特にこの調整はベースとなる部分なのでシビアでしたね。 その後、音場支援の効果を確認は、ハンドフラップ、ステージ上で発声、さまざまな楽器音(PC音源)をステージ上の仮設音源スピーカーから拡声し、客席各所で試聴という形で行いました。調整、試聴と残響時間測定を繰り返し、豊かな響きが自然に聴こえるように調整しました。
響きを付加するシステムの調整ははじめての経験で、響きがどんどん自然に聴こえるようになっていく作業に感動しました。

● 完成した音場支援システム「AFC」の効果はいかがでしたか。

高木氏:
さきほども言いましたが、感動しました(笑)。
客席だけでなく、ステージ上で響きが自然でかつ豊かに感じられ、「AFC」はアーティストにも喜ばれるものだと思います。調整をしているときに、特に初期反射音の付加処理が大切だと感じました。この調整がうまくできると、まさにアーティストが喜び、観客は感動する響きの空間になると思います。とても自然なので、開場時から「AFC」ON状態であれば、電気的な音場支援をしていると気づかないように思います。

● PA業務において、この「AFC」はどのように利用できると思いましたか

高木氏:
主催者やアーティストは催し物の行うホールを選択する際、残響特性は気になると思います。この「AFC」を活用すれば、演目により響きを制御でき、さまざまな公演ができるように思います。私が担当するPA業務は基本的に仮設です。限られた時間や条件の中でセッティング・調整等を行わなければならず、「AFC」を持込むのは厳しいですけど、クラッシックに限らず公演の録音を行うこともありますので、期待できると思います。仮設に特化した「AFC」があれば是非導入したいです!
あと、ひとつ改善の提案です。プリセットの切替えのタイミングの一瞬、音が途切れてしまうのですが、これは改善できるといいですね。このままでは、リアルタイムに響きを切り替えるようなオペレーションは難しいと感じました。催しや状況により響きを自然に切替するオペレートができるといいですね。

● 検査課員、施工担当者、企画担当者の対応はいかがでしたでしょうか

高木氏:
今回、調整に参加した「AFC」のこと、その他の常設設備の事例についてお話を聴けてとても良い経験をさせていただきました。
またPA業務での使用のアイデアなども話せてよかったです。
また機会がございましたら是非、一緒に仕事をさせていただきたいと思います。この度はたいへん貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

当社担当より

今回は、ヤマハの音場支援システム「AFC」の調整のサポートをいただき、誠にありがとうございました。
私たちは「AFC」をどのように運用、オペレーションするのか、また、どのような響きが好ましいのか、などまだまだ勉強することがあると思っています。今回、現場経験を多く持つ高木様と一緒に行い、空間の響きのことやPAシステムと併用する適切な方法など貴重なお話しを聴かせていただきました。今回の経験を今後に活かし、お客様によい音を提供していけるよう精進してまいります。
高木様、ありがとうございました。

緊急特別企画 #2 実施レポート 音響調整・測定サポート

測定用マイクロホンの設置状況

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ハンドフラップによる響きの確認

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ステージ上で音の確認

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客席で「AFC」をコントロール

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