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第二幕 Act7
いわき芸術文化交流館アリオス
星 幸宏 様

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いわき芸術文化交流館アリオス
星 幸宏 様

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第二幕 Act7 いわき芸術文化交流館アリオス
星 幸宏 様

第二幕 Act7 いわき芸術文化交流館アリオス 星 幸宏 様

第二幕 Act7 いわき芸術文化交流館アリオス 星 幸宏 様

いわき芸術文化交流館アリオス 施設運営課 音響グループ チーフ 星 幸宏 氏(写真 左)
ヤマハサウンドシステム株式会社 営業部 東京営業所 営業課 齊藤 健太(写真 右)

いわき芸術文化交流館アリオス
施設運営課 音響グループ チーフ 星 幸宏 氏(写真 左)
ヤマハサウンドシステム株式会社
営業部 東京営業所 営業課 齊藤 健太(写真 右)


「Intermission(幕あい)」とは、一幕が終わって、次の一幕が始まるまでの間。舞台に幕が下りている間のこと。このシリーズでは、ヤマハサウンドシステムが日頃お世話になっているホール・劇場の世界を牽引するキーマンの方々に、市場のトレンドやヤマハサウンドシステムへの期待などを、その仕事の「Intermission(幕あい)」に語っていただきます。

第二幕 Act7にご登場いただくのは、いわき芸術文化交流館アリオス 施設運営課 音響グループ チーフの星 幸宏 氏です。福島県で最大の面積と人口を有するいわき市で「いわき芸術文化交流館アリオス」が果たしている役割や、今後の取り組みなどお話をうかがいました。

市民のコミュニティ空間の役割を担う「いわき芸術文化交流館アリオス」

齊藤:「いわき芸術文化交流館アリオス」は、どんな施設ですか。

星氏:「いわき芸術文化交流館アリオス」の愛称、アリオス(Alios)は、Art(芸術)、Life(生活)、Information(情報)、Oasis(憩いの場)、Sightseeing(観光)の頭文字で作られた造語です。この名が示す通り「いわき芸術文化交流館アリオス」はいわき市民の文化活動の支援を目的として作られました。お子さまから大人まで、多くの市民が自分らしい楽しみ方、自分の居場所が見つけられる「コミュニティ空間」としての役割を担っています。
施設としては2008年の第一次オープンで大ホールとホワイエの棟、小劇場のホール、翌2009年に中劇場がオープンしました。キャパシティとしては「アルパイン大ホール」は1705席、中劇場は最大687席、小劇場は最大233席、そしてピアノや合唱、室内楽の演奏会などに適した「いわしん音楽小ホール」は、最大200席となっています。

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いわき芸術文化交流館アリオス 施設運営課 音響グループ チーフ 星 幸宏 氏

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いわき芸術文化交流館アリオス 外観

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アルパイン大ホール

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中劇場

齊藤:「いわき芸術文化交流館アリオス」ではどのような催し物が多いのですか。

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ヤマハサウンドシステム株式会社 営業部 東京営業所 営業課 齊藤 健太

星氏:市内の大きな催しものは「アルパイン大ホール」で行われることが多いですね。いわき市は学生の吹奏楽が盛んな土地柄で「いわき芸術文化交流館アリオス」ができる前は、現在の中劇場がある場所に「平市民会館」があり、毎年吹奏楽コンクールが開催されていましたが、現在は「アルパイン大ホール」で開催されています。中劇場や小劇場は残響が短いので主にお芝居系の催しで使用されますが、PA機器を入れてライブハウス的に使われることも多いです。「いわしん音楽小ホール」は、室内楽やピアノ教室の発表会などでよく使用されています。

齊藤:いわき市内の文化的な催しの多くが、ここ「いわき芸術文化交流館アリオス」で行われているのですね。

星氏:はい。ほかにも学校の文化祭や幼稚園のお遊戯会、成人式、舞踊の会や民謡の会、それに地元企業の講演会などが行われています。さまざまな用途で使われ、多くの市民に親しんでいただいています。

「いわき芸術文化交流館アリオス」を気持ちよく利用していただくために気をつけていること

齊藤:ここからは星さんご自身についてうかがいます。星さんが劇場音響のお仕事に就かれたきっかけを教えてください。

星氏:もともと音響の仕事に興味があり東京の音楽専門学校に進学しました。卒業後はレコーディングエンジニアを目指してスタジオに就職したのですが、自分が思っていた仕事とはちがっていて、都内のリハーサルスタジオに転職しました。その後、しばらくしていわきの実家に住む親から「新しくできるホールでスタッフを募集している」と教えられました。私は生まれも育ちもいわき市で、いずれ地元で音響の仕事がしたいと思っていましたので、チャンスだと思い、履歴書を送ったところ採用されました。

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齊藤:星さんは「いわき芸術文化交流館アリオス」でどんな仕事をされてきたのですか。

星氏:「いわき芸術文化交流館アリオス」で仕事を始めてもう15年が経ちましたが、「いわき芸術文化交流館アリオス」が開館した時、私は4人いる音響担当の4番手でした。それまで舞台音響の勉強はしてこなかったので、初めてのことばかりで、先輩方に舞台でのスピーカーの設置の仕方などを一から学びました。
「いわき芸術文化交流館アリオス」はシフト制で、大ホールを担当したり、中劇場を担当したり、舞台・音響・照明のジャンルも問わず、「何でも来い」という感じでやってきました。舞台・照明・音響とグループは一応分かれてはいるのですが、山台組みなど舞台に関する仕事は、利用者も含めて基本的に全員で行っています。

第二幕 Act7 いわき芸術文化交流館アリオス 星 幸宏 様

齊藤:さまざまな催しを担当される中で、気を付けていることや、モットーはありますか。

星氏:館の人間として一番気を付けているのは、まずは安全管理です。たとえば公共ホールでは山台組みは利用者さんにお任せするのが一般的ですが、「いわき芸術文化交流館アリオス」では館のスタッフが一緒になって行いますが、それもその一環です。
もう一つは私が個人的に心がけていることですが、利用者の方々に対する言葉遣いに注意しています。舞台関係者って、ただでさえ声が大きいし、ついつい口調が強くなってしまう傾向があるんですよね。私自身、「いわき芸術文化交流館アリオス」で舞台の仕事を始めた時、先輩の方々の口調が怖かったです(笑)。特にかしこまる必要はありませんが、市民の方々に気持ちよくホールを利用していただくために、専門用語をなるべく使わず、分かりやすく丁寧に説明するように心がけています。

遠隔地向けの「おでかけアリオス」、舞台技術が学べる「舞台技術講座」、地元の人材でお芝居を作る「アリオス演劇部」などを開催

齊藤:いわき市の文化の拠点となっている「いわき芸術文化交流館アリオス」ですが、ここならではの取り組みはありますか。

星氏:福島県の県庁所在地は福島ですが、実はいわき市は福島県内で面積も人口も最大の都市なんです。私の家はいわき市内ですが、毎日片道30kmを車で通勤しています。そのくらい広いんですよ。しかも山間部は公共交通手段が限られますので、遠隔地の方に「いわき芸術文化交流館アリオス」に足を運んでもらう機会が少ないのが実情です。そこで「おでかけアリオス」というアウトリーチ活動に積極的に取り組んでいます。

第二幕 Act7 いわき芸術文化交流館アリオス 星 幸宏 様

齊藤:「おでかけアリオス」とは、どのようなものなのでしょうか。

星氏:主に山間部の小・中学校や公民館などに「いわき芸術文化交流館アリオス」が出張して公演を行います。演目はクラシック系の演奏会や演劇もありますし、体を動かすパントマイムやダンスのワークショップなど、観客の方々が一緒になって楽しめるものもあります。これがきっかけとなって「いわき芸術文化交流館アリオス」に足を運んでいただけたら嬉しいですし、子どもたちにとっては、舞台や舞台関連の仕事に興味を持ってもらう大切な機会にもなるのではないかと考えています。

齊藤:ホールを継続的に運営していくためには、人を育てていくことも大切ですね。

星氏:人材育成は重要です。「いわき芸術文化交流館アリオス」では舞台の仕事をより多くの方に知ってもらうために「舞台技術講座」を定期的に開催しています。講座のステップ1では、舞台の初歩的なことを、ステップ2では、舞台・照明・音響などの役割ごとに基礎的な技術を学びます。音響であればマイクの接続から音出しまでの仕組みや、スピーカーをどこにどう設置するか、などを学びます。いわき市内の高校の演劇部の生徒や、演劇をやっている市民の方の参加が多いのですが、いわき市外からの専門学校生などの参加もあります。
また「アリオス演劇部」という活動もしています。これは「いわき芸術文化交流館アリオス」が中心となって、約1年がかりでお芝居を作って実際に公演するプログラムです。市民からスタッフを募集し、役者を市民からオーディションで選び、脚本も市民が書いて、演出家を招聘して制作します。自らが舞台づくりに参加することで、より具体的に舞台について理解できます。

新たな客層が見込める演目で新しいお客様を積極的に開拓

齊藤:いわきの多くの方々に親しまれている「いわき芸術文化交流館アリオス」ですが、今後も持続的にホールを運営していくために、どんなことが必要だとお考えになりますか。

第二幕 Act7 いわき芸術文化交流館アリオス 星 幸宏 様

星氏:いま申し上げた人材の育成に加えて、新たな客層の集客も大切だと考えています。すこし前に、ある声優さんがコンサートで来た時のことです。そのコンサートは20代、30代の若い男性が多かったのですが、普段の「いわき芸術文化交流館アリオス」とは異なる客層の方々に足を運んでもらうことができました。若い人に限らず、そういった新たな客層を獲得していくことも、これからのホール運営には大切だと思います。

齊藤:従来のお客様にマッチした演目を上演するだけではなく、今までとは違う演目によって客層が広がり、より活気づいていくのですね。本日はお忙しい中、ありがとうございました。

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