ヤマハサウンドシステム株式会社

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お世話になっている皆さまより

ヤマハサウンドシステム設立10周年に寄せて

株式会社J.TESORI(ジェイテゾーリ)代表取締役社長 栗山 譲二

株式会社J.TESORI(ジェイテゾーリ)
代表取締役社長 栗山 譲二

株式会社J.TESORI(ジェイテゾーリ)代表取締役社長 栗山 譲二 様

株式会社J.TESORI(ジェイテゾーリ)代表取締役社長 栗山 譲二 様

「えっ、たったの10年?」というのが正直な感想です。私の頭の中には、日本のホール劇場を支えてきた会社として、不二音響、サンセイエンジニアリング、ヤマハサウンドテックなどがごっちゃで入ってしまっているので、会社形態が変わって何年経ったと伺ってもピンとこないのです。何十年間も日本のインフラを音の面から支えてこられた会社というのが率直な印象で、そういう感覚を抱いているものですから、ヤマハサウンドシステムの皆さんと接する機会がある時、いつも二つの思いが生じます。一つは“力と責任の大きさ”、もう一つが“革新”です。

前者は、常日頃から意識されていると思いますので、私が申し上げることはありません。一方、後者の“革新”について、一言述べさせていただきます。

つい先ごろ、お仕事をご一緒させていただく機会がありました。現場はホールや劇場ではなく、いわゆる複合ビル内の大型会議室と宴会場を兼ねたようなスペースでした。エンジニアリングの内容は、何もしなければその部屋の持つドライな音響特性だけになってしまうところを、ホールや教会のような響きを持たせる、いわゆる音場支援システムの構築でした。

天井内に埋め込んだ複数マイクで生音を拾い、音響結合とデジタル処理を併用し、分散配置したスピーカーから反射音や残響音を再生するという高度な技術が盛り込まれたシステムです。誰しも感じているでしょうが、生音に響きが加わることの価値は、ホールや劇場だけではなく、時として日常的な空間でも求められます。適度な響きによって、PAが必ずしも必要ではなくなるケースもあるくらいです。

一般に、音場支援のような高度な技術は、芸術性や正確性を追求する研究開発と、それに合わせた市場展開、つまりホールや劇場、SRの現場だけになりがちです。しかしながら、より多くの人々へ音の価値を届けるためには、日常的で身近な音響空間にそれらテクノロジーを落とし込むことも忘れてはならないと思います。今回、一般の会議室に導入されたことは、日本だけではなく世界的にも革新的な出来事だと強く感じました。

音場支援技術に限らず、皆さんが保有されている他の技術や知識経験を、ホールや劇場は元より、さらに広げた現場にも展開されることを期待して、設立10周年のお祝いの言葉とさせていただきます。

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