お世話になっている皆さまより

ヤマハサウンドシステム設立10周年に寄せて
「音がみえる瞬間」

浪花千葉音響計画有限会社
取締役プランニングマネージャー 千葉 朝子

浪花千葉音響計画有限会社 取締役プランニングマネージャー 千葉 朝子 様

音好き集団ヤマハサウンドシステムの皆様!10周年おめでとうございます。

皆様と同じで私も音・音楽が好きで音響の世界に足を踏み入れました。音響の業界の方々と一緒に仕事をしていると、音楽・楽器好きが高じてこの業界にハマった人がなんと多いことか!!と気が付かされます。そして音好きならば誰しも「音がみえる瞬間」を体感していることと思います。ヤマハサウンドテック+不二音響時代から皆様と歩んできた貴重な経験を活かし、さらにこの先に向けて音響の世界を盛り上げていくために、我々もともにバージョンアップさせていきます。

音を考えるとき、我々はまず感じることからはじまる。

室の形、使っている内装材、スピーカーの配置、マイクの使い方一つをみてもどんな音かを想像できる瞬間がある。また、劇場やホールの舞台音響設備の改修工事後(改修途中でも)、関係者の満足する笑顔をみれば「よい音」が想像できることもある。人を通じて音がみえてくる瞬間である。よい音が人の笑顔を生む、まさにそんな瞬間が好きである。ワクワクドキドキする。

相手に、こうしたら良い音になるのではないか、音の物理現象、良さ、面白さをどうやって伝えようか、と考えていると、どれだけ音に熱意をもって接しているか、興味をもっているかが問われている気がする。

一方で、あのギターが欲しくてさぁ、とか、ギターアンプの調整はこうしたら音がやわらかくなったとか、レコードの針圧調整をしたら低音の量感がよく出るようになったとか、あのジャズ喫茶は良かったよ、行ってみて!とか、自作アンプがどうとか、の話題になればとまらない人が心なしか多いYSS音好き軍団。寝ても覚めてもそのことを考え寝る暇はあるのかしら?と感じざるを得ない集団でもある(笑)。「この人、本当に音が好きなんだなぁ」と思わずにはいられない。たまにマニアックすぎる人もいるが、音に対する情熱には差がない。

そんな方々は現場で打合せをしていても「こうしたらどうか」「ああしたらどうか」と提案も多く、問題解決のための打合せも前向きな発言が多い。良い音を実現するための意見交換は楽しく気分も高揚する。日頃から考えていなければ、早々とは出てこない貴重な意見も多く密かに感激している。「いやこちらのほうがいいんじゃないの」と議論も前向きに進むと、この人と仕事ができてよかったと感謝する場面も多い。

サウンドシステムの「システム」は使う人の快適さなくしては成立しない。使う人の気持ちや状況を理解し、説明できてこそ提案が活きてくる。使う人の気持ちや状況を適切に理解するにはどうしたらよいか、どんな言葉で周囲に伝えたら共通認識できるか、などの課題もつきまとう。ただ、音は繊細であるがゆえ説明しすぎても、説明不足でもNGと感じている。適切であることが求められる難しい世界だ。サウンドシステムをつくり上げるには、音も、人間も、好きでないとなかなか続かないと感じる。我々も周囲の声をよく聞き、よく観るように心がけている。まさに「音を観る(世の中の音(声)をよく観察して自在に救う)」と表現する観世音さんがごとく!?ありたい。

近年、映像分野ではプロジェクションマッピングが着目され人々を楽しませている。プロジェクターやPCなどの機器性能が向上したことにより、演出・製作者側からも様々なアイデアが浮かび具現化・挑戦しておられる。世間でも、少し詳しい人であればどこかで一度は体感しているであろう。「わぁ、すご~い、きれ~い、本物みた~い、映像の技術ってすごいね」と劇場を後にしたお客さんは口々に話をしている。プロジェクションマッピングの知名度も上がってきているのではないだろうか。音響もまけていられない!音で魅せなければ!昨今、音響機器の性能も向上しており、技術的には「音が良い!面白い!現実のような臨場感だ。その場所にいるみたいだ。」と感動してもらえる音はつくれるのである。例えば、音響設備で残響を伸長できる技術、音像を定位する技術などがあるが、なかなか世の中には浸透していない。こういった音の技術を用いることで、主催者・演出家・製作者の皆様の様々なアイデアを具現化していけるよう、そしてどんどん世の中の人に音の面白さを知ってもらう機会や、体感する場を増やしていきたいと考えている。

今、改めて、音の世界に夢中になっている、いや、ならざるを得ない状況なのである。

音好き集団であるヤマハサウンドシステムの皆様!音が好きだからこそ、音の面白さがわかり、それを活かした追求・探究が続けられると確信しています。これまで以上に、現場の声を活かせる皆様の技術で業界を引っ張っていって頂きたいと願っております。我々も音を愛する仲間の一員として、音響を盛り上げるために、新たな音の世界をつくりあげていきたい。映像分野に羨やましがられる音つくりをして、盛り上げていきたいと期待を膨らましております。次の10年、そのもっと先も、ともに歩んでいけるよう我々も頑張ります!

浪花千葉音響計画スタッフ 鈴木 健斗(写真左)と関原 成美(写真右)
浪花千葉音響計画スタッフ 鈴木 健斗(写真左)と関原 成美(写真右)

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